せせらぎのささやき vol.11

8月22日にリウマチの勉強会に参加しました

当院は整形外科は標榜していませんがリウマチはある程度診断できるほうがいいと思い、時々整形外科関連にも参加しています。

今回の講演には足のリウマチに関する内容もあり、参考になりました。

8月27日は痛みに関する勉強会でした

さまざまな痛みについての話題がありましたが興味深かったのは腰を背中側に伸ばす運動をすると腰痛の80%が改善するといった内容でした。

ふだんから思うのですが、ひざや腰の背中側の筋肉を伸ばすことは膝痛や腰痛にいいと思います。私自身も膝痛に悩まされた時、整体の先生に太ももの裏側をマッサージしてもらって治りました

せせらぎのささやき vol.10

7月30日に医師だけではなく看護師さんや病院の事務員さんも交えた研修会がありました。「グリーフケア」という、家族や親しい方を亡くした方へのケアについてがその主題でした。

お子さんをインフルエンザで亡くされた方が講演されました。夜中に救急病院をたらいまわしにされ医療不信になりかけたようです。しかし最後にたどり着いた病院の医師や看護師さんが救急車が到着するずいぶん前から寒い外で到着を待ってくれたことに感激し、また治療や看護に熱心で心が救われたと話されていました。

その後、患者さんや家族に対する接し方や言葉使いなどについてグループに分かれて話し合いをしました。改めていろいろなことを考えるいい機会になりました。

 

8月20日痛み止めとそれに関連した胃腸障害についての講演がありました。

痛みは開業医を受診する最大のきっかけです。ついつい痛み止めとあわせて胃薬となりがちですが、ただただ胃薬を出せばいいという問題ではないという点を再認識できました。これからの診療にすぐに役立ちそうです。

せせらぎのささやき vol.9

7月15日高血圧の勉強会がありました。

カルシウム拮抗薬というグループの中の1つの薬が紹介されていました。以前から発売されている薬ですが、同じグループでもちょっとした違いで他の薬と違う作用が増えるようです。知らなかったので勉強になりました。

7月23日には糖尿病の勉強会がありました。

今回は糖尿病による合併症の1つである腎臓への悪影響(糖尿病性腎症)に重点が置かれていました。糖尿病性腎症は透析の原因として最も多いものです。普段の検尿で蛋白がさほど多くなくてもある程度腎臓への悪影響が進んでいることがあるようなので外来でも要注意です。糖尿病の方は定期的に検尿検査を受ける必要がありますよ。

せせらぎのささやき vol.8

7月2日に漢方の勉強会に参加しました。

逆流性食道炎に代表される胸焼け、むかつき、食欲不振といった症状の漢方処方の講義でした。

先生は漢方の専門家ではなく、特に目新しい話ではなかったのですが、復習になりました。

当院は胃の内視鏡検査をできないので胃や腸の症状をすこしでもやわらげられるように通常処方に加えて漢方処方も対応できるように勉強しています。もちろん、症状によっては他の病院で胃カメラ検査をお勧めする患者さんも少なくないです。さらに、胃潰瘍や胃がんの原因の多くを占めるといわれるピロリ菌検査をお勧めすることもあります。

せせらぎのささやき vol.7

6月25日 2つの勉強会をはしごしました。

最初は小児腎臓専門の先生による学校健診で検尿で異常をしてきされた患者さんの対応についてでした。

小児腎臓病の知識の再整理の勉強になりました。学校健診から当院を受診された場合、どこまで検査をしてさらに大きな病院に紹介するか再確認しました。

つぎは不眠症の勉強会でした。

日本は世界で2番目に睡眠薬を処方している国だそうです。当院でも睡眠薬を処方している患者さんが他の病院でも処方されていて内服過剰になった患者さんがいました。問診で他ではもらっていないといわれるとどうしても処方してしまうのですが、難しい問題です。マイナンバー制度が始まるとこういった問題は減るとのことですが・・・

睡眠にはリズムがあります。寝不足だからといって薬を飲んで早く布団に入ればいいというものではないそうです。むしろいつもより遅めに布団に入ると入眠障害は軽減されて逆によく寝れた印象を持てるそうですよ。

せせらぎのささやき vol.6

6月18日糖尿病の勉強会に参加しました。

糖尿病の食事治療の新しい考えや、24時間持続的に血糖値を測定する器械を用いたデータの紹介がありました。

カロリー制限したときに、エネルギーを節約するタイプと浪費するタイプがあるそうです。もちろん浪費するほうがやせやすく、節約するほうがやせにくいということです。でも食糧難のときはエネルギー節約タイプのほうが生き延びそうですよね。

昨年出た新しい糖尿病の薬の講演がありました。わたしはこの薬に適した患者さんには処方しようと思っていましたが今まで使用していません。

講演された先生によると、この薬にあった患者さんは劇的に糖尿病が改善するようですが、患者さんによっては副作用で苦労するようです。やはりこの薬は患者さんを選んで処方する必要性が他の薬より大きいと改めて思いました。

せせらぎのささやき Vol. 5

5月14日に透析の勉強会に参加しました。

和歌山県は全国の傾向に反して、ここ数年透析の患者さんが増えているそうです。

腎臓の状態をチェックするにはやはり検尿検査がきっかけになるようです(特に蛋白と潜血)。わたしもふだんから尿検査には注意して診療しています。早めに発見して治療すれば治る病気もあります。

しかし全国的に透析の医師が腎臓内科の医師より多い都道府県は透析患者さんが多いみたいです。腎臓が悪くなると、透析の医師は透析治療へ導いてしまうということかもしれないです。

せせらぎのささやき Vol. 4

4月11日に小児科の勉強会に参加しました。呼吸器感染症、肺炎治療の勉強会です。

どの程度まで外来で治療できるか、どのような抗生物質を使用すればよいのか、など具体的で分かりやすい講演でした。

気管支炎や肺炎はどのタイミングで紹介するか悩ましいことがあるので参考にしたいと思いました。

また、その先生はただの風邪には漢方薬を使うと言ってました。すこし驚きました。

せせらぎのささやき vol.3

4月9日に免疫療法の勉強会に参加しました

免疫療法と言うと難しそうですね。今話題のスギ花粉の薬を舌の裏に投与(舌下投与)して免疫をつけスギ花粉症を治療しようというものです。

よく効く方は薬がいらなくなるくらいに改善するようです(効かない人も2割くらいいるそうです)。しかし3~4年続ける必要があります。

ただ、当院はその薬を処方する資格がありません(処方するにはアレルギー学会の勉強会などに出席する必要があります)。でも4月9日の勉強会で薬や治療の基礎知識はありますので気になる方はスギ花粉症の舌下免疫治療について相談してください。

さらに、今子どもや65歳以上の方に肺炎球菌ワクチンを予防注射していますが、それもいつか舌下投与で免疫がつく日が来るかもしれないそうですよ。

せせらぎのささやき vol.2

こんにちは。「せせらぎのささやき」2回目です

4月4日に感染症・アレルギーの勉強会がありました。

和歌山市内で1年間に飛んでいる花粉の調査報告やはしか・風疹・みずぼうそう・おたふくかぜの予防接種の講演などがありました。

花粉の調査報告では、花粉によるアレルギーを疑ったとき、どの季節にはどの花粉を疑うのかがはっきりしました。そうすれば、血液検査するときに検査項目を絞れるので費用も少なく済みます。

予防接種の講演では、上に書いた4つの予防接種の効果などの内容はもちろん、特に医療にたずさわる人たちの感染対策についての話がありました。4月に医療系の専門学校に入学される方の検査や予防接種の受診も何人かありました。職場での感染症対策についてもせせらぎクリニックでご相談いただければと思います。