せせらぎのささやき Vol.41

2月20日に若い女性が癌を患って抗がん剤治療をすると卵子が減って妊娠できなくなる。治療のあと、妊娠するために卵子をあらかじめ取り出して保存する「妊よう性温存」の講演を聞いてきました。和歌山市は初回の卵子保存に補助金を出していますが、全国的にはまだ少ないそうです。ただ、やはりいろいろ難しい問題があると知りました。ただ、今は癌がある程度直る病気となり、治療の先のことも考えていく時代になったということです。興味ある方は外来でご相談ください。

このブログ「せせらぎのささやき」では勉強の面白そうな話を書いてきました。その一方で日々の診療で思ったことをツイッターに書いています。今後は「せせらぎのささやき」をツイッターで継続していきます。そちらで引き続きご愛読のほう、よろしくお願いします。ツイッターは「せせらぎ院長」で検索してみてください

せせらぎのささやき Vol.40

2月1日耳鼻科のアレルギー性鼻炎の講演会で今年の花粉予想が出てました。今年は少ない見込みで和歌山市は80%減少だそうです。今年はすこし花粉に悩まされることが少なくなりそうです。

あと同じ日に女性医師活躍について医師で元厚労省で働いていた方の講演も聞いてきました。政府の方はいろいろ考えて政策を出しているのだと実感しました。若い方の男女格差の意識は少なくなっているので、今管理職の40~60代男性の意識変革が大切なのだろうなと思いました

せせらぎのささやき Vol.39

11月7日は癌遺伝子の勉強会がありました。そこで、癌遺伝子パネル検査について話がありました。血液だけで数十種類もの癌遺伝子につながるような遺伝子異常がないか調べるものです。癌は今や遺伝子異常が引き起こす病気と認識されています(生まれもって癌になりやすい遺伝子を持っていたり、お酒やタバコなど外的影響によって遺伝子が傷つき、癌遺伝子に変化したりすることから発症します)癌患者さんが自分の癌に対して的確に効く薬がわかる夢のような検査・・・と言うわけでは、やはりないようです。くわしく聞きたい方は外来で申し出てください。

せせらぎのささやき Vol.38

9月7日に小児科の勉強会がありました。いろいろな内容の演題があったのですが、気になった点の一つ目。日高地区のこどもに百日咳が大流行しているようです。二つ目。乳児期の貧血が成長後の多動症と関係があるかもしれないそうです。また大人のいらいら、ふらつきなど情緒不安定に、貧血になっていないものの鉄分不足が関係あるかもしれないそうです。こういった大人の患者さんは珍しくないので血液検査で鉄の測定をしたほうがいいのかも、と思いました。

せせらぎのささやき Vol.37

5月18日に肛門の皮膚疾患の勉強会がありました。そこでウォシュレットによって肛門のかゆみや皮膚疾患を誘発することがとても多いという内容の話がありました。とても興味深かったです。もしおしりの穴がかゆい人がいれば、しばらくウォシュレットの使用を控えると、自然に治るかもしれませんよ。

せせらぎのささやき Vol.36

4月13日に予防接種の勉強会がありました。最近の小児科の先生は大人(親御さん)にも積極的に予防接種をするようです。麻疹や風疹は予防接種してる子供よりも大人が感染する可能性が高いのでワクチンを輸入してまで接種を進めていると話されてました(大阪の小児科の先生です)。あと、おたふくかぜの定期予防接種の再開はまだまだ先のようです。

せせらぎのささやき Vol.35

1月19日に高血圧の勉強会に参加しました。高血圧は放置すると心臓の負担が蓄積されて不整脈となり、脳梗塞を引き起こして会話しずらくなったり麻痺が残ったりします(長島茂雄さんが有名です)。最近は40台くらいの若い独身男性で食生活の不摂生から高血圧になり、脳梗塞になる人が増えているみたいです。その介護をするのが高齢の両親が多いのだとか。障害が残ったまま長い余生を暮らさなければなりません。悲しいことです

せせらぎのささやき Vol.34

11月1日にインフルエンザの勉強会がありました。

今年から使うことができる新しいインフルエンザの薬はかなり期待が持てそうです。さらに、インフルエンザワクチンの話や、インフルエンザに関するいろいろな情報が聞けました。興味深かったのはインフルエンザ予防接種をうつと、インフルエンザの重症による死亡率や集中治療室に入る期間が少なくなるだけでなく、インフルエンザが流行しない時期の肺炎の感染率も下がるそうです。ほかにもいろいろな情報をクリニックの掲示板に掲載するので来院時に読んでみて下さい。

せせらぎのささやき Vol.33

8月25日に自閉症・ADHD(注意欠如多動障害)の勉強会がありました。今や正常と自閉症の境界はあいまいで、さらに自閉症とADHDの症状の判別が難しくなっているそうです。なのに自閉症とADHDの治療薬が異なるので、注意が必要みたいです。しかも本来は子供の病気のはずなのに最近は大人にでもADHDの症状が出てくるのでは?と議論になっているそうです。難しい病気だとおもいました。

9月13日は日赤救急の先生のドクターカーの講演を聴きました。医大にはドクターヘリがありますが、日赤にはドクターカーがあり、おもに和歌山市内で活動しているそうです。1分1秒をあらそう救急患者さんの処置に威力を発揮しています。この講演の少し前に大型台風が近畿を直撃し、和歌山市内も大規模停電が起こるなど混乱しました。こういったときにクリニックと病院で協力できないか?とか、医大や日赤といった大きな病院は普段の外来を減らして夜間や休日の救急体制を充実させるべきではないか?と、わたしが普段おもうことを質問させてもらいました。

せせらぎのささやき Vol.32

5月17日に高齢者医療の講演会がありました。80歳以上の高齢者になると、血圧やコレステロール値が高いほうが認知症が少ないというデータもある一方で、欧米では血圧は低ければ低いほどいいというデータもあるようです。日本人にあったものはなにか、今後議論になるようです。なかなか面白い講演会でした。糖尿病は高齢者でもしっかりコントロールしたほうがいいようです。